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資金繰りに影響与える納税時期

納税時期についての情報
千代田区税理士原俊之事務所

経営上、資金繰りを考えるうえでは、納税時期とその金額を予想することは重要です。
そこで、様々な税金等の納税時期とその納税額について触れたいと思います。

 

1.概要
事業活動には様々な税金が課され、その納税時期も異なっています。
会社が事業を行ううえでの主たる税金を列挙すると、以下のものがあげられます。

(1)所得(利益)に連動するもの
法人税、法人事業税、法人住民税

(2)預り金的なもの
消費税、源泉所得税、住民税特別徴収税額

(3)資産の保有に対して係るもの
固定資産税・都市計画税(不動産)、償却資産税(事業用固定資産)、自動車税・軽自動車税

 

2.税金

(1)所得(利益)に連動するもの
会社の儲けに対して課される税金です。王道の税金です。これは、上記1.(1)が該当します。すなわち、法人税、法人事業税、法人住民税(以下「法人税等」といいます。)となります。

確定納税の時期は原則事業年度終了の日の翌日から2ヶ月以内です(申告期限を延長していればさらに1ヶ月延長。但し、延長期間は利子税がかかります。)。つまり、3月末決算の場合5月末までですね(申告期限延長法人は6月末)。

また、事業年度開始後半年経過後の2ヶ月以内(すわなち事業年度開始から8ヶ月目)
には、予定納税があります。この予定納税は、原則、前期の年間法人税額が20万円を超える場合が該当します。一度に年間の税金を払うのではなく、半年に1回払いなさいよということです。

予定納税は、基本的に前期の年間税金の半額を前払いすることとなりますが、国の資金繰りの関係ですね(笑)。ただ、業績が悪化した場合には、中間決算を組んで、その半年の実所得(利益)に基づいて税金を計算することもできます。

 

(2)預り金的なもの
形式的には預かっているものなので、運転資金等に使用したりして、納税に資金が不足しないように注意する必要のある、以下のものです。

イ.消費税
消費税はご存知のとおり、預かった消費税から支払った消費税を引いた金額を納めることとなります(簡易課税と呼ばれる特例計算もあります。)。確定納税の時期は原則事業年度終了の日の翌日から2ヶ月以内です。

つまり、3月末決算の場合5月末までですね。上記(1)で法人税等の申告期限を延長しても、消費税の申告・納税期限は延びないのでご注意ください。

また、消費税にも上記(1)の法人税等と同様に、中間納税があります。中間納税の時期は前期の年間の消費税額によります。前期の消費税額により中間納税は年0回、1回(6ヶ月に1回)、3回(3ヶ月に1回)、11回(毎月)の3通りに分かれます。

上記(1)同様、中間納税は、基本的に前期の年間税金の半額、1/4、1/12(中間納税回数が各々年1回、3回、11回)を前払いすることとなります。しかし、業績が悪化した場合、設備投資が多い場合や輸出が多い場合等には、中間決算を組んで、実際に預かっている消費税を払うようにすることもできます。

なお、法人税等は中間決算の実額で予定申告納税して、消費税は前期実績税金を 基準の税金を中間納税というように、法人税等と消費税で別々の方法を採用することも可能です。

ロ.源泉所得税
源泉所得税は、毎月の従業員のお給料や賞与、その他専門家等の報酬から預かって、 原則翌月10日までに支払うものです。

本人が払えばいいんじゃないか?と思う人もいるかと思いますが、法律で定まっている以上しょうがないものです。国の手間を減らすために、会社でまとめてやってください。ということでしょうね。

この源泉所得税は、実際の仕事の場では、なかなか理解が得られない場合が あるので、困った制度です(特に報酬に関する源泉所得税)。

源泉所得税は、特例により、従業員が9人以下の場合は、給与と士業報酬等は半年ごとに納税する方法も選択できます。1~6月分を7月10日まで、7月~12月分を翌年1月20日までに納税します。

この特例を選択した場合には、1回に支払う金額がかなり多額になりますので資金繰り面では注意しておかないと、預かっている源泉所得税相当額分を使ってなくなってしまったということも有り得ます。

なお、半年ごとの特例の対象とならない報酬等にかかる源泉税もありますので、ご注意下さい。

ハ.住民税(特別徴収分)
住民税(特別徴収分)は、上記ロ.の源泉所得税のように、毎月の従業員のお給料から預かって、原則翌月10日までに支払うものです。住民税は、前年分のものを本年の6月から翌年の5月にかけて支払うものです。

よく、退職した人が翌年に住民税の納税通知がきて、払えなくなったというのは、この納税時期の変則的なところが起因しています。こちらも上記(1)同様、特例により、従業員が9人以下の場合は、半年ごとに納税する方法も選択できます。

6~11月分を12月10日まで、12月~5月分を翌年6月10日までに納税できます。

 

(3)資産の保有に対して係るもの

イ.固定資産税・都市計画税
ご存知、不動産の所有に対して課される税金です。
不動産を取得しても本当の意味で、不動産は自分のものにはならないことを 表しております。ある意味、国に使用料を払わなくてはいけないわけです。

固定資産税は、不動産の課税標準額の1.4%となります。
都市計画税は、不動産の課税標準額の0.3%となります。

ここでいう、対象額は、役所が決定してきます。
固定資産税の納付書に一緒についている、「課税明細書」をみていただければ、対象金額(課税標準額)が記載されております。なお、住宅や住宅用地はかなりの軽減があります。

支払時期は、4月(東京23区は6月、23区外は5月)、7月(東京23区は9月)、12月、2月となっております。最初に全額支払うことも可能です。

ロ.償却資産税
償却資産税は、事業用固定資産の所有に対して課される税金です。広義では固定資産税に含まれます。償却資産税は、固定資産の対象額の1.4%となります。

償却資産は自分で資産の申告を行うこととなり、それに基づいて、ここの対象額を、役所が決定してきます。なお、課税標準額が150万円未満の場合は免税となります。つまり、普通のパソコン数台程度だけなら大丈夫ということですね。

対象額は1/1時点の帳簿価額を目安としていただければと思います(実際には細かい計算がありますが)。支払時期は上記イ.の固定資産税と同様に、4月(東京23区は6月、23区外は5月)、7月(東京23区は9月)、12月、2月となっております。こちらも最初に全額支払うことも可能です。

ハ.自動車税、軽自動車税
自動車税は、自動車の所有者に対して課される税金です。自動車税の納税は5月です。
金額は、自家用と営業用で異なり、また、ccでも異なります。自家用は高くて、だいたい営業用の3~4倍程度ですね。乗用車ですと、金額の目安で、2000ccで、営業用1万円くらい、自家用4万円くらいです。

なお、軽自動車税の納税は5月です。金額は自動車税に比較して安い(数千円)ですので、省略します。

 

3.社会保険料

(1)狭義の社会保険料
狭義の社会保険は、健康保険料と厚生年金保険料です。支払時期は、毎月末日となります。
原則として半分を従業員から預かる預り金ですが、残りが会社負担です。

社会保険料は、中堅所得層には、他の税金と比較して最も高い(重い)金額が課されます。だいたい給与支払額の14%程度が会社の負担分です。なお、厚生年金保険料の率は毎年微増しております。

(2)労働保険料
雇用保険料と労災保険料からなっております。
支払時期は原則、7月10日(昔は5月20日でした)までとなっておりますが、一定の場合には、3回分割(7月10日、10月末、翌年1月末)で納付が可能です。

労働保険料は、社会保険料ほどではありませんが、率は業種等により異なります。だいたい給与支払額の2%前後が会社の負担分です。雇用保険料は一部従業員負担ですが、労災保険料は全額会社負担です。

7月10日は源泉所得税の納付時期と同じですので、資金流出が多くなります。したがいまして、資金繰りには注意が必要です。

 

4.支払時期のまとめ
上記2.税金、上記3.社会保険料をまとめると、会社の個別事情等により異なりますが、例示すると以下のようなものが考えられます。

(1)規模の小さい会社
●毎月・・・社会保険料
●1月・・・源泉所得税
●5月・・・自動車税
●6月・・・住民税(特別徴収を選択していれば)
●7月・・・源泉所得税、労働保険料
●12月・・・住民税(特別徴収を選択していれば)
●事業年度末から2ヶ月後・・・法人税等、消費税

(2)規模が多少小さい会社
●毎月・・・社会保険料、源泉所得税、住民税(特別徴収)
●5月・・・自動車税
●7月、10月、1月・・・労働保険料
●事業年度末から2ヶ月後・・・法人税等、消費税
●事業年度末から8ヶ月後・・・法人税等、消費税

(3)規模が多少ある会社
●毎月・・・社会保険料、源泉所得税、住民税
●4月(東京は5,6月)・・・固定資産税・都市計画税、償却資産税
●5月・・・自動車税
●9月(東京)・・・固定資産税・都市計画税、償却資産税
●7月、10月、1月・・・労働保険料
●12月、2月・・・固定資産税・都市計画税、償却資産税
●事業年度末から2ヶ月後・・・法人税等、消費税
●事業年度末から5ヶ月後・・・消費税
●事業年度末から8ヶ月後・・・法人税等、消費税
●事業年度末から11ヶ月後・・・消費税

(4)規模の大きな会社
省略します。

 

5.最後に
事業の上で、よく見かける税金についての納税時期をメインにお伝えしました。
税金は、もちろんこれ以外にもたくさんあります。改めて考えると本当に税金はたくさんあると再認識できます。

個人的には、社会保険料はやたら高いので、何とかならないものかと思います。
自分の将来の年金は、自分で運用するというほうが良いような気もします。

また、税金は色々と種類を多くして分かりづらくして、税金を取りやすくしている面もあると思いますが、納税者からすると簡素化して欲しいと思うところです。
 

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