経営者の退職金制度【小規模企業共済制度】

従業員ですと、中小企業退職金共済制度（通称「中退共」）という外部拠出の退職金制度があります。

外部拠出とは、一度払うと、通常の保険のように会社にお金が返戻金として戻ってこなく、自由にできない半面、支払い時に全額経費となるものです。 

経営者は、この中退共に加入できないため、退職金の原資として、一般会社の保険を利用することがよくあります。

他に、経営者の退職金制度として優れているのが、「小規模企業共済制度」です。

この経営者の退職金としての小規模企業共済制度ですが、従来は従業員数が２０人（商業、サービス業は５人）以下の会社役員と個人事業主（共同経営者の配偶者・後継者も含む）のみが対象です。

小規模企業共済制度は非常に優れた制度で、掛け金は個人の所得税・住民税の計算上、全額所得控除できるという節税メリットがあり、また、事業を辞める時等の保険金は退職所得（分割支給の場合は雑所得）となり、これも税制的に優遇されております。

所得が比較的大きな事業主や会社役員は加入されることをお勧めします。
通常の個人年金に加入するくらいでしたら、その前にまずこの小規模企業共済に加入されることをお勧めします。

【参考】
中小企業基盤整備機構（小規模企業共済）
http://www.smrj.go.jp/skyosai/

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